9/9高田公園オーレンプラザで
「川上善兵衛生誕150年記念トークセッション」が行われました
【開会前ステージ】
川上善兵衛は岩の原葡萄園の創業者で、
「日本ワインぶどう」の父と言われる方です。
現在日本国内で栽培される国産ワインの葡萄の
多くの品種を善兵衛さんが品種交配で生み出しました。
午後2時からで、まずは実行委員長、
(株)岩の原葡萄園 神田和明代表取締役社長のご挨拶。
続いて村山上越市長のご挨拶。
基調講演は、善兵衛さん研究の第一人者、桑原圭司先生。
出生から研究まで、個人年表を分かりやすくお話下さいました。
驚いた事に、善兵衛さんは当時、メンデルの法則を使って
人工交配をしていたそうです。
しかもメンデルの法則を当時日本に伝えた人が、
同じ上越エリア出身の人かもしれない、とお聞きし、
歴史ロマンを感じました。
桑原先生のお話は、元・高校の生物の先生らしい…、
ポイントを押えていて分かりやすく、人間味のあるお話でした。
お弁当は、発酵微生物学の世界的権威、
上越出身の坂口謹一郎先生にあやかって作られたお弁当。
【お弁当には9つの仕切りが】
坂口先生がサントリー創業者の鳥井信治郎さんを
善兵衛さんにご紹介したので、粋なお計らいです。
ちょっと脱線しましたが、桑原先生の基調講演の後は、
善兵衛さんの地元・高士小学校6年生の児童による、
総合学習の発表。会場全体が、ホッコリしました。
高士小では代々、善兵衛さんについて学んでいて、
なんと葡萄づくりまで行っています!
休憩を挟んで、トークセッション。
神田社長、善兵衛さんのひ孫・川上洋さん、
勝海舟先生の玄孫・高山みな子さんが登壇して、
善兵衛さんと海舟先生のお繋がりや、鳥井信治郎氏のお話、
時代背景等をご披露いただきました。
パネリストの皆さんは、流石ですね!
お三方とも見事なお話ぶりでした!
善兵衛さんの偉業は凄まじいと、改めて感じる2時間でした。
海舟先生が善兵衛さんに対し実の孫のように接する姿が
浮かび上がり、二人の出会いは素晴らしいと感動しました。
会場には定員の400人を超えるお客様がお見えだったそうですが、
胸が高まる場面が沢山あったのではないでしょうか。
今回のセッションでは全く話題になりませんでしたが、
林田は善兵衛さんが実に優しい人だったんだと感じました。
ステキなエピソードが「越後えびかずら維新」に沢山ありました。
(上越市立図書館で借りられます。)
ちょうど収穫の秋、岩の原ワインを片手に善兵衛さんや
葡萄園について語ってみては、いかがでしょうか(^O^)